コロナ労災 企業の労災保険料増額制度の対象外に(厚労省)

 労災保険制度では、一定の規模の企業に対し、労災事故が多い(保険給付額が大きい)企業に対し、保険料を増額する仕組みがあります。

 厚労省は今年11月の審議会に省令の改定案を提出し、職場で新型コロナウイルス感染症に感染し、労災と認定された事案についてはこの制度の算定対象から除く方針とのことです。

 この制度は企業の労災を防ぐ努力を労災保険料に反映させることが目的で、保険給付額の少ない企業の保険料は減額されます。

 新型コロナウイルス感染症については企業の努力による感染予防に限界があること、医療機関や介護施設などの保険料増加の懸念があることなど考慮されました。

(2021.11.30作成記事)