職場のパワーハラスメント予防・解決支援のため概念や事例を整理(厚労省)
厚生労働省の「職場のいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議ワーキング・グループ」は1月30日、職場の「いじめ・嫌がらせ」「パワーハラスメント」が、社会問題化していることを踏まえ、(1)この問題の現状と取組の必要性、(2)どのような行為を予防・解決すべきか、(3)この問題への取組の在り方等について、同円卓会議への報告書を取りまとめ、公表しました。
円卓会議は今後、この報告を基に、本年3月を目途に予防・解決に向けた提言を取りまとめる予定とのことです。
【報告のポイント(厚労省HPより抜粋)】
・職場からなくすべき行為は何か
予防・解決すべき職場のパワハラを次のように定義した。
「同じ職場で働く者に、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」
※先輩・後輩間や同僚間、部下から上司に対して様々な優位性を背景に行われるものも含まれる。
・具体的な行為類型
(1)身体的な攻撃(暴行・傷害)
(2)精神的な攻撃(脅迫・暴言等)
(3)人間関係からの切り離し(隔離・仲間外し・無視)
(4)過大な要求(業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制、仕事の妨害)
(5)過小な要求(業務上の合理性なく、能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じることや仕事を与えないこと)
(6)個の侵害(私的なことに過度に立ち入ること)
・予防・解決の取り組み事例
①予防事例として「トップのメッセージ」「ルール策定」「実態把握」「教育」「周知」の事例を、②解決事例として「相談や解決の場の設置」「再発防止」の事例をそれぞれ紹介。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000021hkd.html