近況のご報告 三陸地方の山田、大槌に出かけてきました。 

 8月中旬、岩手県沿岸部の山田町、大槌町に出かけてきました。わが子は夏休みの自由課題に大槌の蓬莱島をスケッチしてきました。ひょっこりひょうたん島のモデルとも言われ、青空に白い入道雲の下、かもめ(ウミネコ?)の舞う中、周囲20mくらいの小島が湾内に浮かんでいる姿は穏やかの一言でした。
 沿岸部の町は相当部分が流出したと見受けられ、国道沿いはコンクリートの基礎に雑草が生い茂る光景が続いていました。巨大な防波堤の一部は無残に横倒しになったままで、津波の引き波の強さが窺われました。
 がれきの山も解消されてはおらず、「復興」という切り口への違和感を実感いたしました。
 失われたものがあまりに大きく、震災前の社会との断絶とその傷跡は非常に深いものと感じられ、経済的な振興や成長のみでは癒しがたいものと思われました。(塩澤)