2010年ホワイトカラーの職種別賃金の全国調査(日本生産性本部)

公益法人日本生産性本部が4月20日、「能力・仕事別賃金実態調査」の調査結果の概要を発表しました。概要によれば、調査結果の主なポイントは以下のとおりでした。
なお調査は上場企業と全国の賛助会員9100の企業・団体を対象とし、有効回答は640件だったとのことです。

<能力等級別賃金>
① 部長クラスの月例賃金は、1,000 人以上の大企業で平均71.6 万円、100 人未満の小企業で50.8 万円。部長クラスで企業規模間の差が前年より拡大した。
② 一般職層では、係長クラスで大企業39.5 万円、小企業30.6 万円。大卒初任クラスで大企業21.9 万円、小企業19.4 万円。前年より小企業の水準が下がった結果、企業規模間の差は拡大した。

<ホワイトカラーの職種別賃金>
近年の傾向として「セールスリーダー」、「プログラマー」や「オペレーター」および「事務職」「事務職アシスタント」の職種では月例賃金の変動幅が小さかった。
これらの職種は非正社員(パートや派遣社員等)へのシフトが進んでいるため、社外の賃金相場を参考にしながら、正社員に関しても「職種別の賃金相場」が形成されつつあることがうかがえる。

http://activity.jpc-net.jp/detail/esr/activity001027/attached.pdf(調査結果の概要に関するプレスリリース)